令和6年9月26日、群馬県医師会主催で、「令和6年度 医学生・研修医等をサポートするための会」が開催されました。本会は、医学科4年生の臨床実習前講義として、男女共同参画やワークライフバランスについて考える機会となっており、当日、106名の医学生が参加しました。医師会の活動について、医師会理事の今泉友一先生にご紹介いただいた後、2つの講演を聴講しました。講演1では、前橋赤十字病院 院長補佐兼心臓血管内科部長の庭前野菊先生から「大切なものは目に見えない~医師としての成長と可能性~」を、講演2では、群馬大学大学院医学系研究科小児科学講座教授の滝沢琢己先生から「一歩踏み出し外の世界へ」をご講演いただきました。
庭前先生には、ご自身の心臓血管内科としてのキャリア形成、医師としての歩みとターニングポイント、恩師との出会いからの学びについて、「人生に無駄な経験はない」こと、カテーテル治療の歴史から最前線での診療を通じて、「凄く楽しいと思うことを仕事にしよう」と力強いメッセージをいただきました。
滝沢先生には、学生時代から大学院時代の活動や恩師との出会い、留学へ踏み出した経緯、帰国後のさらなる研究者としての歩みを通じて、「自分で自分を育てよう」、「失敗恐れずに外へ出てみよう」、「自己実現が他人のためになる希有な仕事」と指導者として医学生を鼓舞するアドバイスをいただきました。
閉会後、多くの学生から先生方のキャリアに対して、今後の臨床実習や研修医の間に自分の楽しいと思える分野を探したい、学生のうちに築いた関係を大切にすることや、興味のあることを仕事にすることで大変なことも乗り切るということを参考にしたい、研究を軸に臨床と両立させる生き方、直接救命に関わる技術の普及活動など、多彩な経験を知ることが良い刺激となった、など、多くのコメントが寄せられ、盛況のうちに終了しました。