群馬大学大学院医学系研究科ダイバーシティ推進委員会
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令和5年度医学系研究科ダイバーシティ推進委員会セミナー -育休のススメ‐ 開催 (9/28病院大会議室およびZOOM配信)

  9月28日開催の令和5年度医学系研究科ダイバーシティー推進セミナーでは、「より良いワーク・ライフ・バランスのために知っておきたい大切な話‐育休のススメ‐」と題して3名の先生からご講演とパネルディスカッションが行われました。

  福島一憲先生(救命救急センター助教)は救急科後期研修2年目の時に、3か月間の育児休業を取得され、翌年には第2子に対し再び3か月のパパ育休を取得。家事・育児に休みはなく、思った以上に重労働だった、男性の体力はとても役立った、救命救急センターはシフト制でチーム医療体制を敷いているため育休には適した科であった、という点に気付いたとのことでした。。

  続く産婦人科所属の鈴木美咲先生は、初期研修2年目に出産。パートナーは外科後期研修開始予定でしたが、1か月間の育休を取得。育児休暇中は思う存分子供と向き合うことが出来、家族3人での貴重な時間を共有できたことが何よりの成果だったそうです。パートナーの職場では、育休取得に関して概ね好意的な意見が多く、「育休良いね」、「ビックリ」、「オレも取りたい」などの声が聞かれたとのことでした。

  続いて、過去一年間に3名と最も男性医師の育休取得人数が多く、先進的な取り組みを行っている泌尿器科の鈴木和浩教授からのお話がありました。最初に育休を取ろうと手を挙げられた先生がいたことがこのような循環を生み出すのに大事だったというお話でした。それまでは医局での男性医師の育休取得者の経験が無かったため、医局が上手く回るのか、他の先生に迷惑をかけないかどうか、そもそも男性が育休を取ることに理解が得られるのかどうか不安であったが、ワークライフ支援プログラムを利用中の女性医師がおり子育て支援をサポートする精神がすでに育っていたこと、教授が後押ししたこともあって、科として前向きにサポート体制の構築を考えることができたとの事でした。フロアから、これから妊娠出産を考える女性医師にとっても、男性医師の育児休業取得は大変意義深いことであり、良い循環が今後生まれることを期待するとの意見がでました。

  最後に、フロアにいる実際に育休を取得された若手医師も含めて、具体的な良かった点、困ったことなどの経験の活発な意見交換、パネルディスカッションが行われました。群馬大学附属病院が開院以来、初めてこのような話題が取り上げられ議論されたことは大変意義深いことであり、今後、男性医師の育児休暇取得率の増加を大いに後押しするセミナーとなったと思われます。