令和2年12月16日、オンラインにて医学部医学科4年生を対象に、「医学生・研修医等をサポートするための会」が開催されました。講師としてWHOベトナム国事務所 疾患対策・健康危機対策コーディネーターの大津聡子先生をお招きし、「医者と赤十字とWHO:感染症と一期一会が紡いできた道」と題してご講演いただきました。大津聡子先生は当学医学部の卒業生であり、日本赤十字社の国際派遣のご経験もあり、現在は感染症コントロールを中心にWHOに勤務されております。「感染症は対岸の火事ではありません」「知らないこと、理解しないことは不安につながる、不安は差別につながる。」「『知識・判断・行動』の3つをつなげて考える」、「仕事に悩んだこともありますが、エキスパートよりプロフェッショナルでありたいと思っています」「日本人としての基盤を持っているからこそ、世界で働くことが出来る」。大津先生のご講演の中から、特に印象深かった言葉です。そして、「私は周りの人に恵まれていました」と何度もおっしゃっておりましたが、それはやはり大津先生が人々のいのちを守るために真摯に向き合ってきたからだと、ご講演を通して感じました。医学生・研修医ばかりではなく、医療人として多くのことを学ばせていただいた講演会でした。