群馬大学大学院医学系研究科ダイバーシティ推進委員会
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平成30年度 医学生・研修医等をサポートするための会開催(12/14刀城会館)

  平成30年12月14日、群馬県医師会と協力し「医学生・研修医等をサポートするための会」を開催いたしました。石崎医学系研究科長のご紹介で、自治医科大学名誉教授 桃井眞里子先生(前国際医療福祉大学病院 病院長)をお招きし、「プロフェッショナルの選択」をテーマにご講演いただきました。参加者は142名(うち医学生129名)で、女性の医師・研修医の方も参加しました。
  長く教育職に携わられている桃井先生は、凛とした口調で次のようにおっしゃられました。人生を築くための決断に必要な能力は、重大な決定を他に依存しない自らの倫理観・信条で行動することである。さらに、人が陥りやすい「認知容易性」の多くは社会通念や言葉の呪縛、固定観念の影響を受ける。夜遅くまで頑張っているのは褒められるべきではない。ワーク・ライフ・バランスを考えるべきは、管理者であり、あなた方ではない。大きな選択に迫られたとき、人生は予定通りにはいかないこと、「現在のあなたは将来のあなたではない」と考えてほしい。自分が本当は何をしたいのか、それを犠牲にしてまで捉われる価値があるかを明確に意識化できることが真の自律性(autonomy)だと私は考える。
  参加した両性の医学生・研修医にとって、プロフェッショナルとして社会的な貢献、柔らかい思考について、深める機会になりました。